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開咬(かいこう)

「奥歯で噛んでも前歯だけが閉じない」「前歯で麺やサンドイッチを噛み切りにくい」「サ行やタ行を発音しづらい」と感じていませんか。こうした状態は、開咬(かいこう)という噛み合わせの問題かもしれません。
開咬は見た目では気づきにくく、そのままにされることもありますが、噛む・話すといった日常の動作に影響する場合があります。このページでは、開咬とはどのような状態か、主な原因、放置した場合に考えられるリスク、子どもと大人で異なる治療の進め方、費用や期間の目安について、鎌倉駅から徒歩2分の当院が解説します。

開咬とはどのような噛み合わせ?

開咬とは、奥歯を噛み合わせても上下の前歯が接触せず、前歯の間にすき間ができる噛み合わせの状態です。「オープンバイト」と呼ばれることもあります。

前歯で食べ物を噛み切りにくい、口を閉じにくいといった症状が出やすいのが開咬の特徴です。すき間が前歯ではなく奥歯にできるタイプもあり、噛み合っていない歯の位置によって原因や治療方法が異なります。

受け口や出っ歯のように横顔から分かりやすい噛み合わせと比べて、開咬は正面から見ても気づきにくい場合があります。そのため、「何となく前歯で噛みにくい」「いつも口が開いている」といった日常の違和感がきっかけで受診される方もいらっしゃいます。

ご自身で開咬かどうかを判断するのは難しいため、気になる場合は歯並びや噛み合わせ、アゴの状態をあわせて確認することが大切です。

開咬になる主な原因

開咬は一つの原因だけで生じるものではなく、口まわりの癖や呼吸の状態、骨格など、複数の要因が関係していることがあります。とくにお子さまの場合は、日常的な癖が歯並びやアゴの成長に影響する可能性があります。

指しゃぶり・舌で前歯を押す癖

長期間にわたる指しゃぶりや、舌で前歯を押す癖、舌が前方に出た状態で休む習慣などは、前歯の位置や生え方に影響し、開咬と関連することがあります。

とくに乳歯から永久歯へ生えかわる時期までこうした癖が続いている場合は、歯並びや噛み合わせへの影響を確認することが大切です。

口呼吸・口がぽかんと開く習慣

鼻がつまりやすい、口がぽかんと開いていることが多いといった場合は、口呼吸が習慣になっている可能性があります。

口呼吸が続いている場合は、舌の位置や口まわりの筋肉の使い方、アゴの成長などに影響し、開咬と関連することがあります。鼻づまりなどが背景にある場合も含めて、原因を確認していきます。

アゴの骨格・成長のバランス

上下のアゴの大きさや成長方向のバランスによって、前歯が噛み合いにくくなることがあります。骨格的な傾向には、遺伝的な要因が関係する場合もあります。

お子さまの場合は、アゴの成長を確認しながら治療を進められることがあります。一方、大人はアゴの成長がほぼ終わっているため、歯の移動だけで対応できるか、骨格的な問題が大きく関係しているかを詳しく診断する必要があります。

開咬を放置するリスク

開咬は見た目では分かりにくいため、そのままにされることも少なくありません。しかし、前歯が噛み合わない状態が続くと、食事や発音、ほかの歯への負担などに影響する場合があります。

食べ物を噛み切りにくい・奥歯に負担がかかる

前歯で麺類やサンドイッチ、葉物野菜などを噛み切りにくくなり、食事に時間がかかることがあります。また、前歯で噛みにくい分、奥歯に負担が集中し、特定の歯がすり減ったり傷んだりする場合もあります。

発音しにくくなることがある

上下の前歯の間にすき間があると、そこから空気が抜け、サ行やタ行などを発音しにくくなることがあります。会話の際に発音が気になり、話しづらさを感じる方もいらっしゃいます。

お子さまの場合は、発音の習得や口を閉じる習慣に影響する可能性もあるため、歯並びだけでなく舌の動きや口の使い方も確認します。

口の中が乾燥しやすくなることがある

開咬によって口を閉じにくい状態が続くと、口の中が乾燥しやすくなることがあります。

唾液には口の中の汚れを洗い流す働きがあるため、乾燥が続く場合は、むし歯や歯ぐきの炎症にも注意が必要です。

子どもと大人で異なる開咬の治療

開咬の治療は、アゴの成長が続いている時期か、成長が終わったあとかによって進め方が変わります。
お子さまと大人では治療の目的や使用する装置が異なるため、まずは現在の歯並びや噛み合わせ、成長段階を確認します。そのうえで、噛み合わせやアゴの機能まで含めて診断し、必要に応じて抜歯・非抜歯を検討します。

お子さまの開咬治療

お子さまの開咬では、指しゃぶりや舌の癖、口呼吸といった原因に対応しながら、アゴの成長を利用した治療を行うことがあります。

成長期に歯並びやアゴの状態を確認することで、将来選択できる治療方法が広がったり、抜歯や外科的な治療を避けられたりする場合があります。

「前歯が閉じない」「口がいつも開いている」といった様子が気になる場合は、早めにご相談ください。ただし、治療が必要かどうか、いつから始めるべきかはお子さまによって異なります。診察と検査を行ったうえで、適切な時期をご案内します。

大人の開咬治療

大人の開咬では、アゴの成長がほぼ終わっているため、歯の位置や傾きを動かして噛み合わせを整える治療が中心です。

開咬は前歯だけでなく、奥歯の噛み合わせまで関係していることが多いため、歯を細かく動かしながら全体を調整する必要があります。

骨格のずれが大きい場合は、矯正治療だけでは対応が難しいこともあります。歯の位置や骨格、アゴの機能を確認したうえで、治療方法を検討します。

開咬の治療方法と費用・期間の目安

開咬では、前歯と奥歯の噛み合わせを立体的に整える必要があります。当院では、エッジワイズ装置などを用いたワイヤー矯正を行っています。エッジワイズ装置は、歯の位置や傾き、噛み合わせを細かく調整できる装置です。目立ちにくいクリア装置やセラミック装置、歯の裏側に取り付けるリンガル装置などもご用意しています。

当院では、セファロ分析(頭部エックス線規格写真の分析)などの検査結果をもとに、骨格や歯の位置を確認します。そのうえで、抜歯の必要性を含めて治療計画を立てていきます。詳しくは、治療費のページをご確認ください。

治療費のページはこちら⇒

治療期間は、開咬の程度や骨格、年齢、使用する装置などによって異なりますが、およそ2年前後を目安とすることがあります。具体的な費用や治療期間は、検査・診断後にご説明します。

矯正治療中は、歯が動くことによる痛みや違和感、装置による口内炎などが生じることがあります。また、歯根吸収によって歯の根が短くなる場合や、治療後に歯並びが後戻りする可能性があります。

開咬についてよくある質問

子どもの開咬は自然に治りますか?

指しゃぶりなどの癖をやめることで、前歯のすき間が改善に向かう場合はありますが、必ず自然に治るとは限りません。癖が続いている場合や骨格的な問題が関係している場合は、成長とともに開咬が残ったり、程度が強くなったりすることもあります。前歯の噛み合わせが気になる場合は、一度状態を確認しましょう。

開咬はマウスピース矯正で治せますか?

開咬の種類や程度によっては、マウスピース型矯正装置で対応できる場合もあります。ただし、骨格的な問題が大きい場合や、前歯と奥歯を細かく動かす必要がある場合には、ワイヤー矯正のほうが適していることがあります。

当院では、開咬の状態や骨格を詳しく診断し、エッジワイズ装置などを用いたワイヤー矯正をご提案しています。

開咬の治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

開咬の程度や年齢、骨格、治療方法によって異なりますが、およそ2年前後を目安とすることがあります。ただし、歯の動き方には個人差があります。また、歯を動かす治療が終わったあとは、後戻りを防ぐための保定期間も必要です。具体的な治療期間の見込みは、検査・診断後にお伝えします。

鎌倉駅で開咬のお悩みはカマクラデントフェイシャルオーソピディクス山本歯科・矯正へ

開咬は見た目では気づきにくい噛み合わせですが、食べ物を噛み切る、言葉を発音するといった日常の動作や、お口の健康に影響する場合があります。原因や適した治療方法は、口まわりの癖や呼吸、骨格、年齢によって一人ひとり異なります。

「前歯が閉じない」「食べ物を噛み切りにくい」「他院で治療が難しいと言われた」といったお悩みがある方は、鎌倉駅から徒歩2分のカマクラデントフェイシャルオーソピディクス山本歯科・矯正へご相談ください。

日本歯科専門医機構認定の矯正歯科専門医が、歯並びだけでなく噛み合わせやアゴの機能まで含めて診断し、お口の状態に応じた治療方法をご提案します。初診相談やWEB予約もご利用いただけます。

開咬の症例

バーティカルな諸問題
———オープンバイト=開咬とディープバイト=過蓋咬合
矯正歯科治療と言うととかく出っ歯だの受け口だの前後的な問題に捉われがちですが、以下に挙げるような、奥歯があたっているにも関わらず前歯部が空いてしまっているオープンバイト=開咬や、噛み合わせが深すぎて下の前歯が見えないディープバイト=過蓋咬合など縦の=バーティカルな問題も存在します。

【症例1】骨格性開咬

【症例1】骨格性開咬
  • 主訴:前歯が合わない
  • 症状:骨格性開咬
  • 年齢:20歳4ヶ月
  • 治療に用いた主な装置:エッジワイズ装置(Kim Technique)
  • 抜歯部位:非抜歯
  • 治療期間:1年7ヶ月
  • 治療費:720,000円
  • リスク・副作用:無し

【症例2】叢生を伴う過蓋咬合

【症例2】叢生を伴う過蓋咬合
【症例2】叢生を伴う過蓋咬合 詳細
  • 主訴:下の前歯が見えない
  • 症状:叢生を伴う過蓋咬合
  • 年齢:20歳4ヶ月
  • 治療に用いた主な装置:エッジワイズ装置(Indiana Univ. Technique)
  • 抜歯部位:非抜歯
  • 治療期間:3年0ヶ月
  • 治療費:727,500円
  • リスク・副作用:無し